今まで経験したことがないほど強烈な台風でした。
幸い、身内の怪我や自宅の損壊、停電などといった被害は個人的にはありませんでしたが、それでも台風が通過している間はさすがに命の危険を感じるほどでした。
親から1961年に襲来した第2室戸台風の時の話は聞いていて、四国の室戸岬付近から紀伊水道に入り大阪湾を直撃するルートをとる台風には注意していましたが、それでも聞くのと実際に経験するのとでは大きな違いがあることを身を以て思い知りました。
停電には至りませんでしたが、頻繁に瞬断する電気や宙を舞う鉄製トタン、倒壊した街路樹や自動販売機などを目の当たりにしたので、自然の猛威の恐ろしさを改めて感じました。
三方が山に囲まれている地理的特性もあり、大阪で台風が猛威を振るうには、台風のルートや潮の干満、襲来の時刻などの条件がありますが、逆にそれらの条件が揃えば酷いことになるということですね。
幸い、第2室戸台風以来、大阪湾岸部を中心に治水対策が図られたおかげもあり、河川、特に淀川の決壊という
最悪の事態が避けられたのは不幸中の幸いだったと思います。
自然災害に対してはどれだけ手を尽くしても防ぎ得ない被害はどうしても出てきますが、大切なのは、いかに速やかに復旧を図るかと、発生した不幸を教訓に次にどのようなアクションを起こすかに尽きると思います。
今年の大阪は地震に台風と災害が相次ぎました。
そこから何を学ぶかに、今後の大阪がかかっていると思います。
それは被害の責任を追及することよりも、非常に大切なことだと思いますけどね。