不正調査が一気にクローズアップされた厚生労働省の「毎月勤労統計」ですが、厚生労働省の姿勢に対してさまざまな批判が出ています。
個人的にも統計に携わったことがあるので、調査を取りまとめて集計を行うことの大変さは分かるのですが、それでも調査方法を公表している以上はその通りにしなければならなかったでしょうね。統計への信頼が失墜するわけですから。
ただ、このような事態になったのは、統計の仕事そのものが軽視されていたこともあると思います。
ビッグデータがクローズアップされ、官民ともにデータ活用の重要性が認識されている一方で、実際にデータを収集し分析をする部門が人員削減されている現実はどうなのかなと個人的には感じます。
まあ、ITを活用する方法はありますが、全ての人がITを使っているわけではない以上、人の力に頼ることも必要ですしね。
統計に関しては、人の力を軽視するべきではないと思います。
何でも一律に人減らしをすることが生産性を上げるわけではないと思うんですけどね。
本気でデータ活用を考えているならば、そこに人手を惜しんではいけないと思うんですよね。少なくとも、アナログな集計が行われている現状では。
いつからデジタルで多くがカバーできるとは思いますが、それまでは人は重要だと思います。
正確さを期するためにも。