やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」

スポンサーリンク

f:id:yaneshin:20220108181715p:plain

個人的にテレビドラマはあまり見ませんが、大河ドラマなどNHKのドラマは別ですね。
今回は昨年末に放送された「倫敦ノ山本五十六」をようやく見ました。

このドラマは山本五十六海軍少将(後の元帥海軍大将、連合艦隊司令長官)を主役として、1934年(昭和9年)に行われた第二次ロンドン海軍軍縮会議の予備交渉をメインに描かれた作品です。
個人的には、当時の旧日本海軍内の艦隊派条約派の対立や、柔軟さを欠いた首脳部の言動など、後の海軍の崩壊を予見させられる描写が随所にあり、とても興味深く見ることが出来ました。

中でも山本少将の同期にして親友であった堀悌吉海軍中将がクローズアップされていたのが良かったです。
軍人でありながら戦争自体は悪であるという持論を持っていた堀中将は、大角人事で追放されていなければその後の我が国の歴史を変えていた人だと思っていたので、物語の中で触れられていたのは良かったと思いました。

惜しかったのはドラマの尺が短かったことですね。
せめて2時間ぐらいはあればとは思いました。
ただそれでも、我が国敗戦の遠因となった旧日本海軍の頑なな拡大志向やそれを支持する民衆などが描かれていたのは良かったですね。
国の力を大多数の人々が見誤るとどうなるかということを考えさせられたドラマでした。