やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

風雲児たち幕末編

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ようやっと出ました。
旧の風雲児たちの終わりから雲竜奔馬までの空白が徐々に埋められていってます。

今回出てくる人物の中で、特に印象に残っているのが井伊直弼です。
一見ぼんぼんのように描かれていた直弼が、なぜ後年にあの悪名高い安政の大獄を引き起こしたのか、非常に興味が湧きますね。

ところで連載の方は、異母妹堀河紀子(もとこ)の入侍によって、岩倉具視が徐々に朝廷において発言権を強めていこうとしている様子が描かれています(堀河家は岩倉具視の実家)。
もともと岩倉家は堀河家と並んで、羽林家という下から数えて三番目という下級公家でしたが(公家の家格は、上から摂家清華家大臣家羽林家・名家・半家の順となっています)、最終的には摂家と並んで公爵に叙せられます。これは間違いなく岩倉具視一人の偉功のたまものですね。
もっとも、岩倉具視という人にはどうも権謀に長けた人というイメージが付きまとうのですが………。何にせよ、風雲児たちではとびきりの悪人顔で描かれている岩倉具視が、どんな策謀家ぶりを発揮するのか、今から楽しみです。