やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

風雲児たち10巻&.hack // 黄昏の腕輪伝説1巻

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今日はいつもの通りに近くの本屋に出かけて、何冊か本やらコミックやらを購入してきました。
その中で、ちょっと良いかなと思った2冊をピックアップしてみます。

まずは.hack // 黄昏の腕輪伝説の第1巻。
アニメを観てみて、結構面白いと思ったので購入してみました。

で、感想ですが。
アニメ版よりはこちらの方がちょっと濃いかなと思いましたが、なかなか面白いです。
3月に2巻が出るようなので、また買ってみようと思います。

そして、風雲児たちの第10巻。
今回は、シベリアをたらい回しにされる大黒屋光太夫一行から、江戸での最上徳内と妻ふでとの再会までが描かれています。
この第10巻で印象に残ったのは、田沼意次を失脚させて老中となった松平定信の時代錯誤な、もとい能天気な施策ぶりですね。
彼は歴史の教科書の中では名君とされていますが、彼のおかげでどれだけ庶民文化の発達が妨げられ、更に北方開拓が遅れ、そして何よりも貨幣経済の健全な発展が阻害されたか、枚挙に暇がないですね。確かに学問は奨励しましたが、それは武士階級に対してのみで、庶民に対してはむしろ愚民化政策をとっていますし。
結局のところ、彼は武士階級における名君でしかなく、単に武士の権威と言ったものにすがるステレオタイプな政治家でしか無かったということでしょうね。彼の後も似たような政治家が出てきましたが、結局は貨幣経済の発達の波を支えきれずに、遂には幕府そのものが滅んでしまったのは周知の通りですし。

………そろそろ、幕末版の第3巻が出るかな?