やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

オタクとかアキバ系などという言葉に対する漠然とした違和感

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非常に共感出来る意見が多かったので紹介。
私も「文化全体に境界線をひいて、おれはここの住人だ、と考えること」はあまり無いですね。むしろ、ここの住人じゃんと決めつけられる事に嫌悪感を持つという方が正しいです。
好きなテレビ番組がアニメだった、好きな音楽がアニソンだった、そして、好きな小説がSFやファンタジーだった。
そのぐらいの感覚でしか無いですね。

ただ、そこから広がった事もあります。
例えば、高校時代に銀河英雄伝説を読んで世界史、特に中近世のドイツ史に興味を持ったり、経済が政治に与える影響が描写されているところから経済学に興味を持ったり(まあ、これは1990年代という時代の影響もありましたが)、そして、アニメで使われた音楽からベートーベンやブルックナーの音楽を再び聴きはじめたりとか、色んな方向へ自分の興味が広がったのも事実です。
他にも色々ありますが、これらの記憶からしても、ここの住人だと考えていては出来なかったんじゃないかと思うんですけどね。
むしろ、そんなちっぽけなモノに囚われて、いろんな楽しさを知らない方が却ってつまらないと考えていたものです。

オタクなどというものを変人のように考える人たちも、逆にオタクである事を誇りに思う人たちも、特別な人種だと考えている時点で、同じ穴のムジナなんじゃないかと思いますけどね。
むしろ、好きなものは好きでいいんじゃないかと。そのために自分を卑下する必要もないし、逆に自分を偉くみせる必要もないわけです。

kaienさんは、「ほかの文化との出逢いを逃がすことを、「もったいない」と感じることは、既に古い世代の価値観に過ぎないのかもしれません」と書かれていますが、私はむしろ、今の不確定な時代だからこそ、こう言った柔軟な価値観が必要なんじゃないかと思います。
これ以上書くと、柄でも無い文化論や何かになってしまうので止めておきますが、好きなものを好きだと言える我が国はまだまだ捨てたものじゃない。少なくとも私はそう思います。