やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

敢えて供給不足のままであることも一つの戦略となり得るのでは?

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これはアップルが優先するのが、あくまでもブランド・エクイティの向上であって、短期的な売り上げの向上ではないということの証明であると思いますけどね。
iPadに限らず、アップルが相手にする市場は全世界ですので、イノベーター理論で言うところの各国の「イノベーター」や「アーリーアダプター」を相手にするだけでも、かなりの売り上げを見込むことができます。また、需要に完璧に応えて在庫の山を作るよりは、需要不足に対する不満を無視してでも極限までの在庫管理をする方が、アップル自身のブランド・エクイティの維持・向上という観点では正しいのではないかと個人的には考えます。
際限なく受注を取ってひたすら売りまくるのも一つの戦略ですが、そのような松下幸之助翁の水道哲学とはまた別の考え方があってもいいのではないかと思います。
顧客の満足度を高めることは大切なことですが、それは売上を上げることだけで達成できるものでも無いのではないでしょうか?
そろそろ、売上量やシェアなどといったもの以外の価値観についても、注目されてもいいのではないかと思いますね。