所用で大阪本町まで行ったので、近くにある湯木美術館を訪問してきました。
湯木美術館とは、あの料亭吉兆の創業者である湯木貞一が、生涯をかけて収集した美術品の保管・展示を行なっているところで、特に茶道関係の美術品が多いことが特徴です。
茶道に造詣が深く、料理に積極的に茶道を取り入れた湯木貞一ならではと言ったところですね。
ちょうど特別展として、「関西数奇者の茶道具ー明治・大正・昭和 ビジネスリーダーたちの茶会」と銘打った展示がなされていました。
日本火災海上保険の社長を務めた平瀬露香、南海鉄道の創設に関わった藤田伝三郎や寺田甚吉、日立グループの創始者で藤田伝三郎の甥であった久原房之助、そして、GSユアサの湯浅七左衛門など、いずれも戦前の関西財界の大立者と呼ばれた人々が愛用した茶器が展示されていて、なかなか壮観でした。
個人的には、中世の諸大名や近世の財界人たちが熱中した、我が国の文化の真髄の一つである茶道を習いたいという気持ちはありますが、仕事や他の趣味に忙しくてなかなか踏み込めないのが現状です。
もう少し歳を重ねて、色々と余裕が出来たらやってみたいなと思います。