やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

ホーエンツォレルン家かと思ったらハインリヒのロイス家でした

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ドイツで帝国復活を唱える一派の騒ぎがあったということで、てっきりドイツ皇帝家にしてプロイセン王家だったホーエンツォレルン家を担いだ王党派が騒ぎを起こしたのかと思ったのですが、まさかのロイス家でした。

ロイス家は12世紀に神聖ローマ帝国の城代となって以来、分割相続で分裂と統合を繰り返しながらも、テューリンゲン地方で小さいながらも所領を守ってきた帝国諸侯でした。16世紀に神聖ローマ帝国で確立した帝国クライスのオーバーザクセン・クライスを構成する諸侯として、ロイス伯の名も見えます。
その後のドイツ帝国成立時には、そのロイス家の流れをくむロイス=グライツ侯国(兄系ロイス侯国)とロイス=ゲーラ侯国(弟系ロイス侯国)が帝国の構成国として存続しています。

ロイス家の特徴としては、家の男子がすべてハインリヒを名乗るという決まりがあります。また、名前が同じなので同じ家の中で生まれた順番に1世、2世……と名前に序数を付しているそうです。
今回登場したロイス家の人物の名も当然ハインリヒで、ハインリヒ13世を名乗っているようです。
ただロイス家の現在の嫡流とされているロイス=ケストリッツ家の当主は、現在はハインリヒ14世なので、くだんの人物はおそらく傍流の一人なのだろうと思われます。
ロイス家にしてみれば迷惑な話でしょうね。

ロイス家については以上ですが。
ただ、ドイツでも陰謀論者が幅を利かせつつあるのは気になります。
アメリカのQアノンや我が国をはじめとする反ワクチン論者など、主観的な陰謀論にとらわれてとんでもない主張をする人が散見されるようになりましたし。
SNSの普及で可視化されるようになったのかもしれませんが、あまり良い話ではないですね。
こういった陰謀論が幅を利かせないような情報拡散のあり方が、今、問われているかなとは思いました。