NHK大阪のドラマティック関西でも、その奮闘ぶりが放映されていましたが。
オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ、旧大阪市音楽団が、これまでの自治体からの補助に頼っていたものから、独立採算でやっていけるところまでに持っていくのは、本当に大変なことだと思っています。
ですが、それを危機としてのみとらえるのではなく、新たな可能性を模索していく前向きな姿勢には個人的には好感を持っています。
大阪市の助成が来年度までなので、かなり厳しい運営が続くとはとは思いますが、それでもこれからの奮闘で「大阪にShionあり」と言われる日が来ることを楽しみにしています。
大阪の吹奏楽関係者で、旧大阪市音楽団が大阪の吹奏楽の隆盛に果たした役割を知らない人はおそらくはいませんでしょうしね。
旧大阪市音楽団の自立のきっかけは、橋下大阪市長の「市民のうち何人が市音を知っているのか」という話だったとこれらの記事にも書かれていました。
文化の盛衰は、助成の有無や経済的な充足よりも、市民や企業などを含めた社会との関わりをどれほど長く深めているかに尽きると個人的には思います。
文化の継承にはもちろん、一定の経済的基盤は欠かせませんが、それを助成だけに頼るのか自立して盛り立てていくのか、今回の事例は一つの試金石になると思います。
出来るなら、成功例として残って欲しいと思いますね。