やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

時代の変化から商機が見出せることを証明したのがJR貨物の事例だと思います

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長い年月はかかりましたが、JR貨物が黒字化したという話を聞いた時は非常に驚きました。
国鉄からJRになった時に貨物だけが分離されると聞いて、モータリゼーションに押されてやがては縮小していくのかなと思っていたのですが、良い意味で予想を裏切られたと思いました。
環境問題がクローズアップされたことで、モーダルシフトが進んだことも大きかったのかなと思います。

また、インターネットの普及に伴うネット販売の急成長や企業の在庫管理強化などで、多頻度小口配送が主流になったことも、結果としてJR貨物に有利に働いたと思います。
本来であれば、多頻度小口配送は小回りが利く自動車運送事業者の出番なのですが、あまりに多頻度化が進んだことや、運送の担い手であるドライバー不足が進んだため、逆に長距離輸送を鉄道に委ねる動きが進んだというところですね。
最近、大手宅配業者が小口配送を制限する方向に舵を切ったこともあり、これからも、長距離輸送の鉄道への依存はより進むと思います。

このように、元々は斜陽産業だと思われた分野でも、時代の変化により商機が見いだせることが、JR貨物の事例からも証明されたのではないかと思います。
産業構造の転換から、思うように売上や利益が出せない企業は多々ありますが、時代の動きや社会の変化から商機を見出すこともできるでしょうから、その努力は続ける必要はあると思いますね。