やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

銀河英雄伝説 Die Neue These 第21話「誰がための勝利」

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自由惑星同盟国章

今週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第21話「誰がための勝利」のネタバレ有りの感想です。

アルテミスの首飾りの美しさ

ノイエ版銀英伝は艦艇や軍事施設などの描写がとても良いのでアルテミスの首飾りにも期待していたのですが期待以上でした。
いかにも確実に首都星ハイネセンを完璧に防御しそうな機体の描写でした。
が、ヤンにかかればあっという間の結末でしたね。
アルテミスの首飾りが全て破壊された時の無音の表現は、驚愕の瞬間を印象づけるものとしては非常に素晴らしいものだったと思います。

「信じすぎた男」と「信じない男」の結末

そして、ついに今回のクーデターのからくりがリンチ少将によって暴露。
グリーンヒル大将は、銀英伝外伝ではヤンを重用する描写があったり、あの「無謀」なイゼルローン攻略に対しても娘のフレデリカが副官になっても異を唱えないなど、結構、人を見る目もあったのですが、割と知己が深い同僚や部下に対してはその人物の鑑定眼が曇り信じすぎてしまうところがあったのかなと思います。そこは退役したシトレ元帥と大きく異なるところでしたね。
一方、リンチ少将については、一瞬の判断が取り返しのつかない汚名をもたらし、後は多くの人々から蔑まれ、罵られる人生だったということで、誰も信じることが出来なくなったのは無理もないことだったのだろうと思います。
そのような「信じすぎた男」グリーンヒル大将と「信じない男」リンチ少将が再会することで事態が動き、結果としてラインハルトの掌の上で同盟は踊らされて致命傷を負わされたということで、何とも言えない気分になりました。

最後の「かけあい漫才」に少しほっとさせられました

そして、内戦ラストのヤンとエベンス大佐との会話。
これまでの内戦中のセリフもそうでしたが、ヤンの民主政治に関するセリフは非常に含蓄がありますし、今の現代政治においても重要なことが示唆されていると思いました。
そして、父の死を知らされたフレデリカの描写や、クーデター終結後に登場した同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトの笑顔など、銀英伝の魅力の一つである「死んで欲しくない人が死に、生き残って欲しくない人が生き残ることの非情さ」も存分に描かれていました。こちらは観ていて辛かったですね。
そのような中で、最後に描かれたフェザーン商人のボリス・コーネフと部下のマリネスクが演じる「かけあい漫才」には少しほっとさせられました。
まあ、チャーハンも食べたくなりましたけどね。この放送時間に美味しそうなチャーハンを持ってこられるのはさすがに「飯テロ」だとは思いました。

これで同盟の内戦は終結
次回からは帝国の内戦の行方ですが、これからが本番ですね………。

第二期の過去の感想