やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

示唆に富んだツイートだと思いました

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非常に長いスレッド投稿なのですべてを紹介することは控えますが、このモーリー・ロバートソン氏のツイートは結構示唆に富んだものだと思いました。
我が国で、「多様性を進めるという枠」にとらわれるという矛盾した行動を取る人が多いという点ですね。
このような行動に走るのは、我が国で往々にして見られる下記のような姿勢を取る人が多いからではないかと思います。

一つ目は過度に海外のやり方をリスペクトする姿勢です。
代表的なのは海外と比較して我が国を批判する「出羽守」ですが、これらはこれまで我が国が海外から積極的に様々なことを学んできた負の側面でもあると思います。
明治時代の西洋化は有名ですが、江戸時代においても中国文化を尊び我が国の文化を卑下するといったことはありましたしね。
ただ、逆に我が国から文化を発信する時代になった現代では、考えを改めるべきだと思います。

二つ目にスローガンで物事を変えようとする姿勢ですね。
この姿勢は、物事の本質を見極めずに単に上辺だけを真似ようとする行動につながっていると思います。
だからこそ、総論賛成各論反対という結果になっていくことが多いのだろうと思います。

最後はこれが一番問題だと思いますが、結果として成功した人から学ぶ姿勢が往々にして見られることでしょう。
成功したというのは結果論なんですよね。
もちろん、それまでの過程にはもちろん学べる部分もあるのかもしれません。
ただ、冒頭のロバートソン氏のような「塞翁が馬」的なものもありますし、大成功という結果からその事自体が過剰に評価されているものも往々にして見られます。

他者から学ぶことは大切なことです。
しかし、学び方を間違えるとかえって取り返しのつかない失敗をもたらすことはこれまでの歴史が証明しています。
我が国の戦前の体制が崩壊したのは、他ならぬ成功体験が続いたことによる慢心でしたし、こう考えると成功から学ぶことが有用かといえば必ずしもそうではないでしょうね。

脳内にドーパミンをもたらすような成功体験ばかりではなく、苦い失敗の体験からも学ぶ姿勢も大切だと思います。
もっとも、そのような失敗を公表する人は比較的少ないでしょうし、失敗より成功したいと考えるのは人情ですしね。
それだけに非常に難しいと言えるのかもしれません。