やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

2023年堺市市長選挙

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投票率が低く、組織票が有利になるかなと思っていたのですが、フタを開ければ維新の永藤氏の圧勝でした。
もともと維新は特定の業界団体や労働組合などの組織票はありませんし、かつての定石であった組織票の集票力が落ちてきている証左なのかなとは思いました。

ただ、NHKの支持政党別の投票先などを見てみると、2019年と比べ自民支持層の割合が25%から17%へ減少した一方、維新支持層の割合が35%から45%へと増加していました。
政党の支持が大きく変わることはあまり考えられないので、自民党支持層の棄権の割合が増えたのだろうと個人的には考えます。

理由は相手候補だった野村氏の事実上の「相乗り」にあると個人的には思います。
無所属での出馬でしたが野村氏に対しては自民党の地方議員から共産党までが街頭に立ったりビラを配るなどをして応援していました。
維新以外の支持層からの票獲得を狙ったものなのでしょうが、結果としてそれぞれ固有の政党支持層から一定数敬遠されたのではないかと思います。
そう考えると今回の選挙は、主義主張の異なる党派間の連携がいかに難しいかも浮き彫りにしたと思います。

よく地方政治では首長と議会の二元代表制ということで、首長は無所属が望ましいと唱えられていますが。
選挙時の得票の難しさや、支持された複数の党派への配慮などを考えると、無所属の首長による自治体運営は非常に難しいと思いますね。
地域によるかもしれませんが。
特定の党派が首長と議会の過半数を占めることに弊害はないと言いませんが、地方の有権者が評価するのであれば問題はないと個人的に思います。
現に大阪では維新による地方政治への評価は高いわけで、そのことが選挙時の得票にも反映しているわけですし。

少なくとも大阪で反維新を掲げるのであれば、戦略の練り直しは必須ですね。
維新以上に魅力的な地方への施策を具体的に有権者に提示する必要があるでしょう。
単に維新に対するネガティヴキャンペーンを張るだけなのは論外ですし、それだけを続けるのであれば維新を前に衰退するどころか消滅さえしかねないと思います。
大阪では。

せめて大阪の有権者が望むことを深掘りすべきですね。