やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

既得権益と言う名の膠(にかわ)

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何も道路公団論議に限ったわけでは無いですが、我が国では改革をしようとしても、総論賛成・各論反対という姿勢に終始して結局ほとんど何も出来ないまま終わるということの繰り返しをここ10年ほど続けているような気がしてなりません。

まあ、今では業界団体だけでなく労働組合でさえも利益団体と化してますからね。かつて大前研一氏が、政・官・財の癒着構造を指して「鉄の三角形」と呼び、既得権益を膠(にかわ)に例えていましたが、まさにその通りだと思います。今では、労も含めて「四角形」とも称すべきなのかもしれません。

ただ、既得権益というものは、実際に現在の国民の権利を擁護しているものも少なからずあるので始末に負えません。
「改革もしますし、国民の利益も守ります」という甘っちょろいことを言っている某政党がありますが、考えてみれば、これまでの歴史上で失業・不況・増税がなしに達成された改革なんか見たことがないですね。(現実に80年代のイギリスの改革なんかもそうですし、アメリカでも好況に突入する前には猛烈な勢いで銀行が倒産しましたし)

要は将来、我が国を良くするために本気で改革をするつもりがあるのかと言うことです。改革には必ず痛みが伴います。その痛みに今のうちに本気で耐えるつもりがあるのか、ポイントはそこにあると思います。

少なくとも、後世の子孫の世代に石を投げられないような選択が出来ればいいと思っています。