やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

マリみて・春#09「ロザリオの滴」〜Des larmes du chapelet

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心斎橋更新で遅くなりましたがマリみて・春の感想を。
白薔薇三部作がいよいよ完結ですね。(違)

しょっぱなから志摩子の発言にも笑わせてもらいましたが、対する令と祥子のリアクションにも笑いが………。
しかし、祥子についてはマキャベリストな一面が時々感じられるなあと思います。三年生になってからは特にそう感じます。
これで祐巳をスールにしてなかったら、もっと浮世離れしてたんだろうなあと思うと、ちょっと冷汗が。

想いとは裏腹な言葉をまくしたてる乃梨子が、傍から見ててとても痛々しかったです。
お互いにお互いが必要なのはわかっているんですよね。
ですがそれだけお互いを大切に思うからこそ、相手に重荷を背負わせたくないとも思うわけで。
つくづく不器用で真面目なお嬢さんたちだなあと思います。
でも私は大好きですね。こんな風に相手の気持ちを推し量って真剣に悩んでくれる人たちは。

カメラマンは人の心の中をも写しますか。
と言うか、被写体を客観的に見るから、より冷静に他人の事を観察することが出来るのかもしれませんね。
それにしても何度も書いてるような気がするんですが、マリみては脇を固めるキャラクターもバラエティに富んでいて、本当に一つ一つのエピソードが面白いです。

この作品のロザリオが授受されるシーンは、それに関わるスールたちの特徴が出ていて本当に楽しいです。(と言っても、まともに描かれてるのは三回ぐらいだったかな?)
今回の志摩子乃梨子は、スールと言うよりは友達同士といった印象がとても強いですね。あ、同志といった方がいいかな?
何にせよ、ほぼ二年のつき合いになりますし、乃梨子にもいずれは妹が出来るでしょう(ね、たぶん)し、聖と志摩子の時の関係とは確実に違ったものになるのでしょうが、良い関係が築かれればいいなあと思いますね。