やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

Apple TVで垣間見えるバックボーンとマーケティング手法

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最初にApple TVがリニューアルされた時は、その安さに驚いていました。そして、コンテンツを売るためにわざとこのような価格設定にしているのかなと軽く考えていました。
ですが、冒頭の記事を読んで、逆にアップルのデジタル戦略の深さを感じてしまいました。
おそらく、アップルは「待っていた」のでしょう。
最もユーザーにインパクトを与えるタイミングを。

今回のリニューアルされたApple TVの登場で、ユーザーは8,800円を出すだけでCDやDVDなどを不要とする世界に足を踏み入れる事が可能となりました。しかも、普段観るテレビに劣る事の無い画質をほとんど電力さえも喰うことも無く享受さえ出来ます。
これまでもデジタルコンテンツをテレビで鑑賞するという事は出来なかったわけではありませんでしたが、それをオール・イン・ワンで可能にする仕組みをユーザーに突き付けたのが今回のアップルの行動なわけで。そのマーケティング手法には舌を巻かざるを得ません。
まあ、このApple TVを実現するためには、iPodからiPhoneiPadへと開発が進む中でのiOSの進化や、地道に進められたデジタルコンテンツの充実を抜きにしては語れないと思います。
バックボーンとしての技術とコンテンツの蓄積と、ユーザーにタイミング良く新しい製品とそれに伴う新しいライフスタイルを提案するマーケティング手法。
この事だけでも、別に「信者」で無くてもアップルの凄みの一端を感じ取れるのではないかと思います。
つくづくかなわないなあと思いますね。