老いに蝕まれる秀吉と懸命に支える信繁
今回はこの一話で秀吉が一気に老いたのが印象的でした。
老いた秀吉はこれまでも様々な大河ドラマで描かれていますが、今回は一話の中で一気に老いさせることで、どんな人間も老いに勝つことは出来ないのだということをとても強く印象付けたような気がしました。
信繁の「介護」など、現在にも通じるような描写もあるだけに、よりリアリティを感じました。
徳川家の情報網に包囲されていた真田家
一方、秀吉の現状について躍起になって情報を得ようとする家康。本多正信や本多忠勝などの家臣が豊臣家の直臣となっている信繁を擁する真田家から情報を得ようと触手を伸ばします。
稲のルートはもともと分かっていましたが、くノ一のルートは意外でした。これまでの出浦昌相の視線はこの伏線だったようです。
それにしても出浦昌相は本当に格好良かったです。
昔と今、二つの「出会い」
話の終わりには秀吉はますます老い、信繁のことも分からなくなります。信繁の表情が観ていて辛かったです。
と思ったら、その後にまさかの秀吉との出会いの頃の再現が。若かりし頃の秀吉と老いた秀吉との対比が哀愁を誘いました。
信繁にとって、これでこれまで秀吉に仕えた日々が強烈な思い出になり、後の信繁の行動に大きな影響を与えたのかなとも思いました。
信幸との立場の違いも際立ってきましたし、これからの豊臣後の二人の動きが見ものですね。