ビジネスで結果を出す人はたくさんいますが、結果を出し続ける人は少ないですし、ましてや経営者ではなおさらです。
稲盛氏の凄さは結果を出し続けたことでしょう。
京セラ本体を大企業に育て、後継者も育成したことはもちろん、三田工業や日本航空の再建においても手腕を発揮して早期の再建計画達成を成し遂げました。
これだけでも、氏が傑出した経営者であることを示すには十分であると思います。
また、経営者でありながら思想家でもあったと思います。
早々に京セラの経営を後継者にバトンタッチして、自身の持論である「アメーバ経営」を多くの経営者に教えていたことも良く知られています。
経営の手法というものは多分に属人的なものがあり、なかなか人に教えるのは難しいものですが、それを体系化して惜しみなく教えたことは特筆に値すると思います。
享年90歳ということで大往生とも言うべきですが、それでも惜しまれる人だったと思います。
ただ、死後もその足跡は長く記憶に留められるでしょうし、氏の経営哲学も教えられ続けると思います。
そう言った意味ではまさに我が国を代表する名経営者であったと思いますね。
