並大抵のことでは築けないが、失うのは一瞬なんですよね。
今回の一連の雪印食品の報道をながめていて、そんな当たり前の感想を抱いてしまいました。
しかし、ここのトップは責任回避が得意ですね。
現場の責任者を槍玉に挙げてましたが、その責任者をそこまで追いつめたのは誰なんだという言葉を私は言いたいですね。
部下を叱咤する代わりに、その部下が起こしたことには責任を持つのが本当の上司なんじゃないですかね。
まあ、誰でも我が身はかわいいものですが。
利益をあげるためには何をしても構わない。
利益至上主義の弊害と言ったところでしょうか。
ところで最近、実力主義やリストラという嫌な言葉が幅を利かせる時代になっています。
でも、これらって結局は短絡的な考え方なんですよね。
実力主義という美名のもとに、長期的に利益を上げようとする地道な人間は淘汰されますし、リストラによって、優れた人間はより環境の良いところを目指して流出し、優れた技術を支えていた中小零細企業が淘汰される。
何か間違っていると思うのは私だけでしょうか?
空前の利益を上げる大企業がある一方で、次々に倒産、廃業に追い込まれていく零細企業、そして増え続ける失業者。
優勝劣敗は資本主義の基本、経済発展の礎(いしずえ)なのかもしれませんが、今の状況が臨界点を超えた時にどういう事態が起こるのか。私には皆目見当がつきません。
あまり想像したくは無いですね、暴動の嵐に覆われる我が国。
この想像が取り越し苦労だと一笑に付せればいいのですが。