やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

他益信託契約

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昨日の仕事の話の続きはとりあえず置いておいて。

今朝の日経に、あおもり信金が導入しようとしている、債券で自治体預金を全額保護すると言う新サービスについての記事が掲載されていました。

そのシステムとは、第三者が受益者となる他益信託と言う制度を利用するものです。
まずは、信用金庫が保有する国債や地方債を信託にあてます。そして自治体に対して、信託受益権を裏付けとした担保枠を設定し、その範囲内で公金を譲渡性預金として受け入れると言うものです。
結果、万が一ペイオフが発動されても、自治体が信託受益権を行使することで預金元本と利息相当分を受け取ることは出来(当然、預金債権は放棄することになりますが)、結果として公金預金が全額保護されると言うわけです。

まあ、信用金庫の資産である限られた有価証券を利用するものなので、おのずと保護が自治体預金ぐらいまでしか回らないと言えばそうなのですが、それでも、ペイオフに対する一つの対応策としては注目に値すると思いますね。