いよいよ最終回を迎えたローゼンメイデン。
果たして、真紅と水銀燈との戦いの行方はどうなるのか?
不完全になった事を嘆く真紅を慰めようとするジュン。
この物語を通じて感じてたことですが、この「二人」は結構似た者同士だったのかもしれませんね。
受験に失敗して順風満帆な進路から外れて人生は終わったと思い込んでいるジュンと、身体の一部を失って不完全になったがためにアリスになれないと思い込んでいる真紅。
だからこそ、二人の邂逅は必要だったのかもしれません。
いみじくも巴がジュンにドールたちがジュンを必要としているのではないかといった感じの話をしていましたが、ジュンが引きこもりから立ち直るのに真紅たちを必要としたように、真紅たちにもジュンの存在が必要だったんでしょうね。
挫折を味わった苦しみを知る人が。
そして、そこから立ち直りつつある人が。
そして、真紅を助けるために自分を乗り越えようとするジュン。
このシーンもまた手に汗を握る場面でした。
ローゼンメイデンは、特に物語の後半が見ててとても感動出来る場面が多かったですね。
この場面も勇気を持って自分自身と向き合おうとするジュンの気概が伝わってきてとても良かったです。
そして、水銀燈の最期。
………なるほど、本当に「お父様」に対する愛情の裏返しだったんですね、これまで水銀燈が手段を選ばずにアリスゲームに勝とうとした理由は。
こうなると少しだけ水銀燈に同情したくなりますね。
そして、光の中に消えて行く真紅。
これでジュンと真紅の物語も終わりかとしんみりしたのですが………。
………って、オチがこれかよ!
思わずズッコケてしまいました。(汗)
ただまあ、これで続編が作られそうな雰囲気も見えたので、個人的には嬉しくもありますね。
このローゼンメイデンは、最初は何気なく見ていたのですが、最終的には1クールという短さを感じさせられない程に中身が詰まった秀作だと感じました。
また、久しぶりに続編が待ち遠しくなる作品にも出会えましたよ。
是非、期待したいですね。