先週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第32話「査問会」のネタバレ有りの感想です。
今回は久々に同盟が舞台へ。
召喚されるヤン
突如、ネグロポンティ国防委員長からの召喚命令が届いたヤン。
やむを得ず首都星ハイネセンへ赴くことに。
道中でヤンが同盟と帝国の旧体制派とが結託する危険性を説く話や、国を奪われた王子が奪った大臣と戦うテレビドラマが出てきたりと、着実にフラグを立てていっていますね。
同盟に関しては明るい話は本当に少ないと思います。
ネチネチと責め立てられるヤン
待っていたのはトリューニヒト派の政治家たちによる吊し上げでした。(笑)
しかもヤンは事実上の軟禁状態に置かれていますし。
一応ヤンは現時点では最高位の大将で、対帝国の最前線であるイゼルローン要塞の最高責任者でもあるのですが、完全にトリューニヒト派の政治家や軍人たちの悪意に囲まれた格好です。
銀河英雄伝説の同盟側の描写で特徴的なのは、これでもかというほどの政治家の腐敗ぶりですが、そのような政治家が文民統制の名の下に軍部をコントロールしている危険性もしっかり描かれていますね。
政治的な動機で軍部を統制下に置く政治家、そのような政治家におもねる軍人たち。
同盟は衰退すべくして衰退しているのだろうと思いましたし、現代社会においても似たような話があるなと苦笑してしまいました。
堪忍袋の緒が切れるヤン
査問会での精神的な「いじめ」についに堪忍袋の緒が切れ、辞表を書きはじめるヤン。
ヤン個人としては、こんな茶番劇に付き合う義理はないですしね。辞任する方が個人的な精神的安定は図れるとも思いますし。
ただ、短気を起こすヤンへの対応にかえって困るのは、他ならぬトリューニヒト派の政治家たちだと思いますけどね。最前線を任せられる「有能な」将官を失うわけですし。
そう考えると、何のために査問会を開いているのかとは思いますね。
少なくとも、最終的な目的が見えませんし。
ヤンを威圧してトリューニヒト派への反抗をやめさせようとするのであれば悪手ですし、短気を起こさせて軍を辞められても困るでしょうしね。
だとすれば、単にネチネチといじめているだけなのかと思いますが、それならば最低な話ですね。
人の尊厳もへったくれもありませんし。
次回、どのような結末になるかが見物ですね。