やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

2006年雑感

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今年の年末は土日と重なったために、二日間使って大掃除が出来ると安心しきってしたのですが、結局、想像以上に片付けをしないといけない所が多すぎて、バタバタしている内に大晦日を迎えてしまいました。やっぱり個人的には「時間がない」とプレッシャーをかける方が物事がはかどるみたいです。
………まあ、大掃除と言いながら、要らない物を横によけただけというのは相変わらずですが。
それでも、やらないよりはマシなんじゃないかと自己弁護しておきます。

さて、今年の一年についてですが。
年初に意気込んだ割には、個人的には何の成果も出なかったなというのが正直な気持ちでした。何か、物事に振り回されながら一年が過ぎていったような気がします。
ただ、そんな中でも、色々と試行錯誤している内に何となく掴めてきたものもありましたので、来年も引き続いてそれらを続けていけばいいかなと思っています。致命的でさえなければ、意識的に冒険的な事をやって、わざと怒られるのも一つの上達する手段ですしね。
失敗は繰り返さなければいいわけですし。
その事を心がけつつ、今年やり残した事を来年出来ればいいなと思っています。

そして、今年の情勢についてですが。
とうとう五年に亘った小泉政権が幕を閉じたわけですが、良くも悪くも我が国の政治に転機をもたらした政権であったとは思います。
この小泉政権の歴史上の評価については、おそらくは一定の年月を待たないといけないと思います。ただ、一つ残念に思ったのが、その小泉政権下で自民党が「政権にある事自体が存在価値を持つ」政党から脱却出来るチャンスがあったにも関わらず、結局は元の木阿弥になりそうな感じになってきている点です。
結局は、敢えて一定以上の国民を敵に回しても自分の信念を貫く覚悟を持った政治家がいなくなっているのかなという気はします。まあ、一国の総理でも議員としては国民の選挙で選ばれている以上は致し方ない事なのかもしれないですけどね。

まあ、政治家の話はここまでにして。
実は政治家以上に気掛かりなのが、我が国の厳罰化の傾向が今年に入ってから更に強まった感じがすることですね。
誤解されると困りますので敢えて書きますが、別に私は死刑廃止論者ではありませんし、むしろ新たに終身刑も設けてもいいのでは無いかとすら思っているのですが。ただ、本来ならば個人が自律心を持っていれば済む事柄にまで法の網がかけられつつある、この事が非常に気掛かりなんですよね。
「国が腐敗すればするほど法律が増える」と言ったのは、「年代記」や「ゲルマニア」の著者として知られたローマの歴史家タキトゥスでしたが、今の我が国の状況はまさにこの名言通りの状態なのでは無いかと思います。この場合の国の腐敗というのが単なる国を動かす政治家や官僚の腐敗であるのか、それとも主権者たる国民も含めた国の腐敗であるのか。この辺りは今後も注視する必要はあるかなと思います。
ただ一つ言える事は、民主主義は他力本願では機能しない。この言葉に尽きるのでは無いかと思います。

何はともあれ、来年こそは大企業や成長企業だけでは無くて、中小企業や消費者たる一般社員も実感出来るほど景気が良くなればいいなと思います。
それでは良いお年を。