ノミネートされていたのは知っていたのですが、まさかあの星雲賞までも受賞するとまでは思ってませんでしたよ。
作品の出来自体は異論が無いのですが、なにぶん他の作品に比べるとSF的要素が薄い感じがしましたので。
ちなみに星雲賞とは、前年度中に完結した、あるいは発表されたSF作品の中から、毎年開催される日本SF大会の参加者の投票によって選ばれる賞で、日本作品部門で過去に受賞した作品では、銀河英雄伝説や星界の紋章などがよく知られているだろうと思います。
今回、時かけが受賞したのはもちろんメディア部門ですが、考えてみれば、過去にもとなりのトトロやママは小学４年生なども選ばれたりしているようですので、厳密なSFという定義にとらわれずに本当に優れた作品を選んでいるようですね。
そんな何でもありという所も、SFというジャンルの魅力ではあるかなと思います。
しかしまあ、時かけは本当にたくさんの賞を受賞してますね。
私もクチコミで観た口なのですが、必ずしも大規模な興行を行なう作品が良い作品では無いことをつくづくと実感したように記憶しています。
本当に伝えたいことを身の丈に応じたやり方で作っていくこと。
一言で書いてしまうと簡単なのですが、それを徹底したことがこの作品の大ヒットに繋がったのかなと思います。
映画に限らず、何かを作る上でこれは非常に重要な事を示唆しているように感じました。
