享年68歳は早すぎます。
短い人生の漫画家が多い気はしますね。
第一線で活躍する漫画家は、文字通り日々命を削っているのかもしれないと思いました。
漫画は絵で見せるのは当然ですが、セリフでも見せる漫画は少なく、ましてや絵とセリフが両立する作品はさらに数少ないです。
寺沢武一氏のコブラは、その数少ない作品の一つでした。
アニメでも接したこともあったのかもしれませんが、子供の頃にワクワクしながら連載のコブラを読んだことは今でも覚えています。
また、早い時期からCG(コンピューターグラフィック)による漫画の制作にも取り組んでおられた印象も強いです。
今でこそパソコンやMacと漫画は切っても切り離せないものになっています。しかし、使い物になる解像度でCGを扱うには巨費を投じなければならない時代から取り組んできた寺沢氏がいたからこそ、漫画業界でもCGが急速に普及したのではないかと思いますね。
それだけに晩年に体調を崩されたのが惜しまれます。
SNSで多くの漫画家が寺沢氏を悼む文章を寄せる様子を見て、本当に漫画家に尊敬されていた漫画家だったのだと思いました。
一読者としては、面白い作品を読ませていただいたことに感謝の言葉しかないですね。
ありがとうございました。