
仏教の戒律として、肉食や飲酒が禁じられているという話はよく知られています。
ただし、それはあくまで修行する僧侶に求められるものであり、一般の信徒にまで強く求められるという話はあまり聞きません。
仮にそのような厳格な制約が広く課されていたとすれば、わが国で仏教がこれほどまでに普及することはなかったと思います。
そもそも、「食の自由」に対する制約は、わが国では受け入れられないのではないでしょうか。
日本の食文化へのこだわりは世界でも有数であり、「食べ物の恨みは恐ろしい」という言葉があることからも、その重要性がうかがえます。
外来の宗教や文化が入ってきたとしても、日本の食文化の根本が大きく揺らぐことはないでしょう。
一方で、外国人が特定の地域に集まり、独自のコミュニティを形成するような場合には、少し事情が異なってくるように思います。
住民それぞれの自由は尊重されるべきですが、同時に「郷に入っては郷に従う」という考え方も大切にされるべきでしょう。
わが国の文化を守るという観点から見れば、そのような調整や配慮は単なる規制ではなく、一定の範囲で国や地方自治体が関与してもよい分野ではないかと思いますね。