ようやく購入。
浦島太郎とかぐや姫とを結びつけた物語に代表されるように、その着眼点にはいつも本当に驚かされます。
紀氏や忌部氏の因縁についてはくど過ぎるかなと思いましたが、それでも、歴史を物語として読ませることが出来る星野さんの構想力には本当に感嘆させられました。
まあ、トリを飾った「黄泉醜女」の話は、さすがに身震いしてしまいましたが。
現代とは違い、呪術的な信仰にすがらなければならないほど死が身近であった時代とは言え、とても哀れさを感じてしまいました。
現代に生まれて、本当に幸せであったと思います。