先週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第29話「はばたく禿鷹(ガイエ)」のネタバレ有りの感想です。
オリンピックも終わり、ようやく放送が再開されて何よりです。
シャフト技術大将のイゼルローン要塞攻略案
今回は帝国軍科学技術総監シャフト技術大将が登場。
ビアホールの主人という原作の描写と狡猾な人物っぽさを上手くあわせたキャラクターデザインになっていて、いかにも嫌らしい人物感を醸し出していました。
ナレーションによる人物説明も容赦がなかったですし。(笑)
さらにアニメ版オリジナルですが、ラインハルトの前でキルヒアイスについての話をするシャフトの描写はなかなか良い演出だと思いました。
シャフトの図太さというか無神経さをより強調していますし、ラインハルトの負の感情をより刺激するには十分すぎますしね。
はばたく禿鷹(ガイエ)
シャフト技術大将の意見を容れて、ガイエスブルク要塞によるイゼルローン要塞攻略を決定したラインハルト。
原作を読んだ時にも思ったのですが、なぜこの作戦をラインハルトが受け入れたのかが未だに分からないんですよね。
ラインハルト自身が嫌う無益な戦そのものだとは思うのですが。
良き家庭人である一方、ミッターマイヤーらに昇進を越されて複雑な感情を持つケンプやシャフトのうんざりするような長口舌を見ることができて楽しかったです。
ノイエ版銀英伝で良いなと思うのは、ケンプとリュッケの描写など、原作を踏まえた人同士の繋がりが随所で入っているところですね。
原作を読んだ人ならば、思わずニヤリとさせられると思います。
ヤン・ウェンリーの人となり
後半の舞台は同盟側へ。
そろそろヤン・ウェンリーを取り巻く同盟のきな臭さが描写されつつあると思いました。
トリューニヒトのノイエ版のキャラクター造形は、一見普通に見える扇動政治家の怖さをこれから描写したいのかなと思っています。
一方でヤン・ウェンリーは頑固者ですね。(笑)
他者の「信念」を嫌うわりには自分自身の「信念」は曲げないですし。
ラインハルトとともにどちらも頑固者だと思いました。
まあ、そうでなければこの物語も進まないのですけどね。